レーザートーニング
レーザートーニング
QスイッチNd:YAGレーザーを使用)を低出力で照射し、皮膚へ負担をかけることなく、従来のレーザーでは治療が難しかった肝斑の色調を改善する治療です。Nd:YAGレーザー以外にも、Qスイッチアレキサンドライトレーザーやピコ秒レーザーが使用されることもあります。
従来のレーザーは高出力のレーザーを照射することでメラニンを選択的に破壊し除去します。メラニンが破壊されるときに出る熱により皮膚表面に痂皮ができます。この痂皮がはがれるとともにメラニンも除去されます。
一方、レーザートーニングではメラニンが破壊されなくてもシミの改善が認められることがわかっています。これはレーザートーニングにより表皮にあるケラチノサイトが熱変性を受けることで、ターンオーバーが亢進するからだと考えられています。(1)(2)(3) メラニンの破壊を伴わないので痂皮を作ることもほとんどなく、ダウンタイムがほとんどありません。この特徴により肌全体への照射が可能となり、顔全体のくすみを改善することも可能になります。
レーザートーニングは低出力で顔全体の肝斑やくすみに効果のある、安全性の高い美肌治療です。ダウンタイムもほとんどなく、肝斑やくすみを改善し肌のトーンアップをご希望される方にお勧めの治療法です。
従来のIPLやレーザーでは治療することができなかった肝斑に対して有効な治療法です。
低出力で安全性が高いため、顔全体にまんべんなく照射でき、顔全体のトーンアップができます。
かさぶたもほとんどできないため日常生活に支障なく治療が継続できます。
安全性が高くダウンタイムがほとんどない代わりに、複数回の照射が必要となります。2週に1回くらいの無理のないペースで、治療を行うことができます。
レーザートーニングは、肝斑の改善に大きな効果を発揮します。従来は治療が難しいとされていた肝斑に対して、刺激を抑えながらメラニンを分解・排出することで、少しずつ薄くしていくことが可能です。また、シミやそばかすの改善に加え、ニキビ跡や炎症後の色素沈着にも有効で、肌全体の色調が均一になります。
その結果、肌の透明感が増し、トーンアップ効果を実感する方が多いです。さらに、繰り返し照射することでコラーゲン生成が促され、毛穴の引き締めや小じわの改善、肌のハリ感アップなど、美肌・アンチエイジング効果も期待できます。単なる色素治療にとどまらず、総合的な肌質改善をサポートする施術といえます。
※詳細につきましては医師にお尋ねください。
※詳細につきましては医師にお尋ねください。
カウンセリング・診察
医師が肌の状態を確認し、肝斑やシミの種類を見極めたうえで適切な照射設定をご提案します。診察時により正確に肌の状態を確認するために、診察と洗顔は前後することがあります。
クレンジング・洗顔
当院のパウダールームでメイクや皮脂を落とし、清潔な状態にします。
レーザー照射
眼にレーザーが入らないように専用のアイシールドで眼を保護します。顔全体に弱めのレーザーを均一に照射します。軽いパチパチとした刺激がありますが、多くの方は麻酔不要で受けられます。施術時間は5〜15分程です。産毛が多いとやけどのリスクが上がることがあるので剃毛させていただくことがあります。
アフターケア
照射後はすぐご帰宅することが可能です。肌の状態によっては冷却を行うこともあります。施術後はすぐにメイク可能ですが、赤みが取れてからのメイクをお勧めします。施術後3時間程空けていただくとより安全です。また日焼け止めと保湿をしっかり行うことが重要です。
レーザートーニングは、シミやそばかすだけでなく、治療が難しいとされていた肝斑にも対応できる画期的な美肌治療です。顔全体に照射することで、色ムラを整え、くすみを改善し、肌本来の透明感や明るさを引き出すことができます。さらに、継続して受けることで毛穴の引き締めやハリ感アップなどの肌質改善効果も得られるため、エイジングケアとしても注目されています。
ダウンタイムが少なく、普段の生活に取り入れやすいことから、多忙な方や自然な美しさを求める方にぴったりの施術です。明るく透明感のある肌を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
トーニングは安全性が高く、ダウンタイムがない代わりに複数回の治療が必要になります。1~2回の治療では効果を感じられないことがほとんどです。
2週に1回のペースで5~6回の治療を1クールとすることをお勧めします。より早く効果を実感されたい方は1週1回のペースで治療することも可能です。(熱アレルギーが起こると、1週間程度続くことがあるので施術を延期することがあります)
痛みはほとんどありません。パチパチとはじかれるような刺激を感じることがあります。麻酔は原則不要です。
施術後に赤みが出ることがありますが、ほとんどの場合その日のうちに良くなります。熱アレルギーがある方などはもう少し赤みが持続することがありますが、問題なく改善することがほとんどです。
従来のレーザーやIPLでは残念ながら悪化することがありますが、レーザートーニングで悪化することはほとんどありません。2回目の照射までは濃くなることがありますが、その後薄くなっていきます。
内服治療の併用をお勧めします。内服治療とトーニングを併用することでより効果的な治療が可能になります。ビタミンCやトラネキサム酸はトーニングと併用するとより高い治療効果が期待できます。現在の内服薬や既往歴によっては使用できないことがありますので医師にご確認ください。
トーニングは肝斑の治療が可能ですが、濃いしみへの効果はそれほど高くなく、赤みにも効果がありません。IPLは広範囲の波長を含むため様々なお悩みに同時に対応することができますが、肝斑を悪化させることがあります。一方で濃い目のシミにはトーニングより効果的な場合があります。今のお悩みが肝斑なのかそうでないのかによって治療方針が変わりますので、診察の時に適切な治療法をご提案させていただきます。
(1)Zhou,X., et al.: Efficacy and safety of Q-switched 1,064 nm neodymium-doped yttrium aluminum garnet laser treatment of melasma. DermatorSurg.37:962-970,2011.
(2)Kim,J.Y., et al.: Histopathological study of the treatment of melasma lesions using a low-fluence Q-switched neodymium: yttrium-aluminum-garnet laser. Clin Exp Dermatol.38:187-171,2013.
(3)Mum,J.Y., et al. : A low fluence Q-switched Nd:YAG laser modifies the 3D structure of melanocyte and ultrastructure of melanosome by subcellular-selective photothermolysis. J Electron Microsc. 60: 11-18,2010.
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